警告書(清水直子宛)|不第20号プレカリアートユニオン事件:甲第7号証

警告書

被通知人

東京都中野区南台

清水直子殿

 

冠略

私共デモクラティック・ユニオンは,プレカリアートユニオン(以下,「組合」といいます。)で働く労働者によって組織する労働組合です。

さて,当組の把握するところによれば,貴殿は,組合の正式な年次大会で,組合員の総意によって選挙されたことがないのに,代表者執行委員長であると自称し,実際,組合実印や銀行預金口座を,貴殿の管理下に置いているといいます。

しかしながら,一般に,組合と代表者との関係は委任によりますところ,貴殿がめぼしい組合員を指名して出席を要請し,また委任状を提出させて開催した「年次大会」は,私的な集会であって,組合員の総意とはなんら関係がありません。したがって,組合が,貴殿に対して,代表権を委任した事実はありません。

その上,貴殿のいう「年次大会」では,役員報酬を支給することについて,何ら決議がされなかったとも聞いております。そうすると,委任が成立していたと解しても,無償契約となります(民法第六百四十八条一項)ので,貴殿は,組合から報酬を受けるべき地位にありません。

また,貴殿は,役員報酬金を「行動費」と称し,自らと組合の関係を「業務委託契約」であるとして,実際,そのような確定申告をしているとも仄聞しましたが,仮に,貴殿が組合の代表権を有しているとすれば,貴殿が,組合を代表して,貴殿に有償で業務を委託することは,典型的な利益相反行為にあたり,労働組合法第十二の五によって無効と解されます。他方,貴殿に代表権がないとすれば,そのような契約自体,不存在になります。(現在の執行委員会も,全員が,貴殿の私的集会たる「年次大会」によって選出されている以上,執行委員全員が,各々代表権を持つと解することもできません。)

貴殿が,なぜか,年次大会ではなく執行委員会の場で自らの報酬を引き上げ,または夏季冬季の賞与金の支給決議をしているのは,業務委託契約としての認識があるからだと拝察しますが,正式な年次大会において執行委員会に役員報酬額の決定が一任され,もしくは代表権が付与された事実がない以上,どのように解したところで,執行委員会決議を以って,組合が,貴殿に金銭を給付することはできないものと思料されます。

 

ところで,組合では,貴殿に対する巨額の報酬賞与金の給付や,貴殿が実施した度重なる外遊や研修によって支出が増加し,運営が危殆に瀕していると認識しております。

そこで,当組は,組合員の雇用を維持するため,貴殿に対し,上記の無効な委任ないし業務委託契約に基づく組合財産の支出をやめることを求めます。

また,貴殿が既に受領した金員は,貴殿が,組合の発起人のひとりであり,労働組合法や規約を熟知している以上,悪意で受益した不当利得金と推認されますから,民法第七百四条に基づき,民事法定利息である年五分の利息を附して即刻組合に返還してください。

さらに,貴殿において可能であれば,直ちに適法な臨時大会を招集し,または,裁判所に対して,仮理事の選任を申し立てることを求めます。

貴殿の行為は,プレカリアートユニオン組合員の規約ないし労組法への無知につけ込み,巨額の金員を懐に入れ,組合に大きな損害を与えたものであって,本来,業務上横領罪又は背任罪の成立さえ疑われるものです。

当組の忠告にも拘わらず,引き続き組合財産に損害を与え,もしくは自己の利益を図る行動に出た場合は,当組組合員に深刻な影響が及ぶことが予期されますから,刑事的手段を含む法的措置をとらざるを得ません。くれぐれも御承知おき下さいますよう。

草々

    平成31年3月9日

 

通知人

東京都東村山市久米川町

デモクラティック・ユニオン

代表者書記長 前田史門

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