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職制専従者の保身と組合員の酷使

しかも、そうした高額金銭和解を実現する手段として、組合員や書記局アルバイトが捨て駒のように使用されている。

筆者自身も街宣禁止仮処分で訴えられたが、こうした例はプレカリアートユニオンでは珍しくなく、組合員個人が、使用者から1,000万円もの損害賠償を求めて出訴された例もある。精神的な負担はすこぶる大きい。組合が公式な争議として指導し、監督の下に取り組んでいる街宣活動であるが、多くの組合員は、こうした危険を何も知らされていない。明日訴状が来るとも知らず、ベテランである清水直子委員長がいうのだから問題ないのだろうと盲信させられ、割り当てられたルートに従って街宣活動をしている。

そのうえ、訴えられた場合の費用でさえ、プレカリアートユニオンでは、組合と折半で当該者の負担だというのだ。それも 、筆者の場合は、弁護士費用の(成功報酬ではなく)実費について、清水直子氏から解雇を仄めかされて脅迫され、結局は組合負担分まで支払わされた。なんたる非道!

つい2月には、街宣活動を希望しない当該者の会社に清水直子・中野千暁氏が街宣活動を強行していたところ、切羽詰まった当該者が「来たらトラメガを取り上げて暴力騒ぎを起こして警察を呼び、中止させる。」と予告した事件があったが、このときも、清水直子氏と中野千暁氏は、その経緯と危険を何ら知らせずに、争議団会議に結集した組合員にその街宣を「割り当て」、もちろんみずからは参加すらせず、まるで旧ソ連が衛星国の兵を人間の楯にしたのと同じような方法で、会社から和解金を取る以外の目的に基づかない危険な街宣活動を指令したのである。なんたる悪逆非道!

そして、このようにして「勝ち取られた」和解金から、組合を経由して毎月金銭や経済的利益を受けている清水直子氏や中野千暁氏といった職制専従者は、あろうことか、ほとんど街宣活動に参加しないのである。

プレカリアートユニオンでは、不当にも、職制専従者が街宣活動に出た場合は欠勤控除がされず(当然、一般組合員は休日を潰して来ており、書記局アルバイトは欠勤控除である)、しかも、別日に改めて「代休」なる有給休暇を取るということが横行しているのでるが、こんなにも恵まれた条件でさえ、職制専従者は、街宣活動にだけは参加したがらない。既に述べたような街宣活動のリスクを誰よりも知っているが故のことである。

プレカリアートユニオンと資本との同一性

暑い日も寒い日もミノシマビル2階の快適な事務所にこもり、中野氏に関していえば週に2.5日程度、毎日6時間ぐらいしか働かず、時給換算なら外資系証券会社のような高待遇で、ボーナスまで年に2回も取り、あらゆるリスクと負担、危険を組合員と書記局アルバイトに押しつけ、老後の厚生年金を楽しみにしながら、優雅な貴族生活を送っているのである。

清水直子氏に至っても、毎月のように数万円も「行動費」(役員報酬)をアップさせ、アメリカにも組合の費用で見学に出向き、自宅になぜか設置する監視カメラまで組合負担と、ついでにいえば、健康診断費まで組合負担と、あらゆる手段で不当な所得をがっぽり手に入れている。(法律上、法人代表者の健康診断費は、法人が負担すべきものとはされていない。そもそもプレカリアートユニオンは、非正規労働者の法定健康診断費を払っていないのである。)

そうして、危険な争議は組合員や書記局アルバイトに極力押しつけ、これをモノとして扱って訴訟、損害賠償リスクやプライバシー、職歴上の危険のもとに差し出しながら、本部から出ることもない職制専従者だけが、指名翼賛選挙によって執行部を都合のよい者で独占して数千万円もの資産、つまり、組合員と書記局アルバイトの血と汗がにじんだ金員を私物化しながら、労働貴族以外の言葉では決して表現できない、搾取と専横、そしてヤミ休暇の生活をほしいままにしているのである。

組合の資産はここ3年で16倍以上に膨張した。しかし、組合員は定着せず、300名を上回ることがない。当然のことである、誰もが1、2年も組合員または書記局アルバイトとして活動すれば搾取されていることに気づき、それを指摘すると野村さんのような苛烈なパワハラを受け、追い出されてきたからである。他の脱退者は、個別紛争が片付いたら用済みだと考えて自ら抜けていったのである。

清水直子委員長は、しばしば、クリエイトエス・ディー事件などで反目したUAゼンセンを目の敵にして御用組合と位置づけ、腐敗の代表格として攻撃しているが、プレカリアートユニオンの現状は、今や、UAゼンセンを嗤うことなど到底できないものである。

資本の軍門に降った御用組合なるものが仮に存在するとして、それはしばしば、「資本と一体となった」と表現・批判されるのであるが、プレカリアートユニオンは、資本と一体化するに留まらず、自ら資本そのものと化しているのだから。

職制専従者だけがエアコンの効いた本部で自由に、剣道といった趣味にも興じながら午後出勤で「自分らしく」働く一方、企業資本でいえば灼熱地獄のような厨房の仕事、危険なドライバーの仕事にあたる街宣活動その他はみな、保険にも加入させず、非正規労働者や、オリンピック委員会宜しくボランティアの組合員に、事故、訴訟のリスクと弁護士費用も一緒にして押しつける、まさに資本ではないか。

金が通帳に溜まったら、現場の労働者、すなわち我々書記局アルバイトには残業代も有給休暇も与えないのに、経営陣もとい清水直子ら役員と上位職制だけで山分けする。まさに資本ではないか!

資本はまだよい。資本は、株主に配当するし、株主が異を唱えれば、経営を排除することもできる。しかしプレカリアートユニオンでは、組合員には福利厚生でも負担軽減の面でも一切還元はなく、それどころか上記のように不当な弁護士費用を押しつけられ、公正な選挙も一切していないので、執行部を排除することもできないのである。あえていえば、独裁資本である。それは、資本と政治と司法とが、唯一の権力者の掌中に集約されたスターリニズムの姿に他ならない。封建制以上の悪夢が、今この日において、代々木初台の地に公然と息づいているのである。

小括と呼びかけ

読者諸賢に呼びかけたい。

プレカリアートユニオン事件は、書記局アルバイトと清水直子との個別的労使紛争ではない。この日本において、「闘わない御用組合」に対するアンチテーゼとして発明されたユニオンという形態が、健全かつ有用な労働者のフォーラムとして定着するか否かが問題となっている、ひとつの分水嶺なのだと。

清水直子氏、中野千暁氏、佐藤智秋氏といった、金銭目的の不正を繰り広げ、組合員労働者のプライドをあれこれの欺瞞的な手段、非弁行為といって差し支えない違法な手段、ついでにいえば、執行委員でやはり金銭を受けている野木薫といった社会保険労務士まで利用して雇用保険を不正受給させるという詐欺の手段までつかってひたすら利益利潤を追求する職制専従者を打倒することは、労働運動にとって後退でも何でもなく、ひとつの絶対必要な進歩なのであると。

そうする以外には、ユニオンという運動を健全化し、労働者が生涯誇りを持って働き、社会の主人公として尊重される、共生の場としての社会を獲得する手段は存在しないのであると。

既に述べたように、コンビニオーナーの悪夢そして過労死、その他一切の労働者の不幸を拭い去るためには、社会における、使用者や資本も含めた対話と共生を取り戻すことが絶対に必要である。そのためには、数字的で非人間的な「資本」と同然の悪魔的機械となって、サラ金の如く和解金・拠出金を追い求めるプレカリアートユニオンと清水直子を看過しておくことは、もはや断じてできない。

我々DMUの組合活動は大層未熟であり、未だ試行錯誤、学びの繰り返しである。しかし、上記の社会的目標を実現するまで、我々は不退転の覚悟で争議に臨む。遍く勤労者諸兄の、そして、権利の調和の場としての社会を希求する諸姉の協賛を求める。

 

令和元年5月28日

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