所長宮城史門ご挨拶・法人概要

ごあいさつ

私どもの名刺を差し上げると、第一声で、「労働組合なのに、研究所、……ですか?」とお尋ねいただくことがよくあります。

したがって、ここでは、私たちが「研究所」を掲げるに至るまでのいきさつを、簡単にご紹介したいと思います。

私は、旧来のユニオン(個人単位で加入できる労働組合)運動は、労働の情緒的側面を無視してきた点で大きな過ちを犯していると捉えています。

学生時代、ふとしたきっかけからアルバイトをすることになったプレカリアートユニオンでは、執行委員長を名乗る清水直子氏は、ユニオンの活動について、何度も、「私たちがやっているのは、合法的な嫌がらせなんですよ(笑)」と放言していました。

そうして、とある交渉先の管理職の自宅を特定し、実際に、部下の副執行委員長とともに、毎日のようにその自宅に押しかけ、最終的には、マンション全体に顔写真入りの誹謗中傷のビラをまき、近隣住民まで巻き込んで嫌がらせを始めたのです。

そのためか、その管理職の方は配偶者と離婚してしまったと後に聞きました。しかし、これについて、清水氏は、「離婚に追い込んだ。」「だから早く解決金を払えば良かったんですよ。」と事あるごとに、しかも自慢げに語っていました。

実をいうと、私自身も、両親の離婚を経験しています。

それまでは比較的裕福なサラリーマン家庭に育った私でしたが、離婚問題のあおりで板橋の実家は人手に渡り、妹たちとともに、とくに厳しい貧困生活を経験することになりました。兄妹で分け合って食べた冷たいドミノピザの味は、あれから10年が経とうとする今もよく覚えています。

人間として、少しでも想像力を持っていれば、他人の家庭を破壊し、離婚に追い込んでおきながら、「合法的な嫌がらせ」「早く解決金を払えば良かった」という発言はできなかったはずです。

もっとも、ユニオンの活動家たちが訴えるように、労働には、時間と賃金を交換する経済的な取引という側面があるのは勿論です。

しかし、それと同時に、労働は、個人がその歴史を刻み、また、その人が宿している可能性を現実界に展開してゆく過程でもあるのです。

そして、人は、世界と関わり合うなかで、自らが現実に居た場所、働きかけた事物に対して、強い愛着を抱きます。ふつうの人であれば、職場や会社に愛着を抱き、退職後も、いわば故郷や母校のように懐かしく思い出し、語り草にするものです。

それなのに、いわゆるユニオンにおいては、その職場が、あたかも当然のように攻撃と敵意の対象となります。

今のユニオン運動は、誰かが、何よりも大切にして、営々と築き上げてきた職場や家族という”つながり”をゲーム感覚で破壊し、嫌がらせを繰り返せばいつかは全てが自分たちの思い通りになるはずだという妄執に基づいて行動する、恐るべき理性の喪失と他害行為の”社会外労働運動”に成り下がってしまっているのではないでしょうか。

何より、私には、毎日、ユニオンを背景とした自らの暴力性、攻撃性を職場で誇示するような職業生活や、同僚と本音で接するのではなく、仮に解雇されて裁判になっても有利になるようにいつも計算し、ボイスレコーダーをオンにして持ち歩くような職業生活が人間として豊かなものであるとは到底思えません。

興味深いことに、人間には、仮に実家に十分なお金があって、あるいは年金をもらっていて生活のためには働く必要がないとしても、あえて働こうとする性質があります。

人は、必ずしも時間と賃金を交換するためだけではなく、他者に感謝されるため、世界とつながるために働くのです。

となると、労働問題を解決するために「闘う」としても、やはり個人の職業能力やキャリアを尊重した「闘い方」を選択せざるを得ません。会社内というタテの繋がりだけではなく、業界内又は地元のご縁といったヨコの繋がりも大切にする”現実的”な闘いが必要です。

このように考えていくと、私には、どうしても、現代のサラリーマン社会において、赤旗をふるい、腕章を身につけて会社に押しかけ、要求貫徹を叫ぶ昔ながらの「闘い方」が現実的とは思えなかったのです。

このような“ユニオン“のまま変わることができないのであれば、いっこうに大衆の支持は得られず、職場では、経営陣以前に、同じ労働者である同僚から警戒され、脱退者が相次ぎ、ユニオンの”活動家”自身も世間で肩身の狭い思いをするのは、いわば当然の帰結ではないでしょうか。

プレカリアートユニオンで、私は、最終的には交渉員に昇格し、多くの組合員の面倒を見、数々の団体交渉を担当する立場を任せていただきました。

交渉員として執務する中で、私は、労働組合は、加入すると社会全体から警戒され、組合員であることを隠してコソコソと就職活動をするハメになるような団体ではなく、あたかも質の高い優秀な職人が集うギルドのように、この組合に入っているんだ、入れてもらえたんだと人に自慢したくなるような、社会的に尊敬される団体であるべきだと強く思うようになりました。

というのは、プレカリアートユニオンでは、組合員が、異口同音に「会社に組合員であることがバレたらどうしよう」「退職和解をしろと委員長に言われたけど、再就職が心配だ。街宣活動の様子を見られているかも知れない」などと、事あるごとに私に相談してきていたのです。

そのたびに、私は、「社会から敬遠されるユニオンのままでは絶対にダメだ。そもそも、本当に社会的に正しいことをしているのであれば、組合員であると名乗ることで就職活動が困難になるはずがない。仮にそうなのであれば、活動内容が反社会的であるということだ。」という思いを強くしました。

そして、組合員があまり感心を抱いていなかったユニオンの財政について調査を始めたところ、ほどなく、プレカリアートユニオン(というより清水氏個人)が、最高裁で反社会的勢力と認定されている団体に、たびたび、いわゆる「現ナマ」で、多額の金銭を”上納”している事実が明らかになったのです。

しかし、まるで北朝鮮のように清水氏が専権をふるい、私物化するプレカリアートユニオンのままでは、反社会的勢力との関係解消、ひいては社会的に尊敬される労働組合への変革は困難であると考えました。そこで、たったの3名の仲間でユニオン職員の労働組合・デモクラティック・ユニオン(DMU)を結成し、プレカリアートユニオンの民主化闘争に踏み切りました。

ですが、結果としては、ユニオンの民主化は叶いませんでした。

そこで、私たちは、プレカリアートユニオンとは無関係に、独立した労働組合連合会として私たちの理想を追求していくことになったのです。

このように、既にやり方が確立している、尊厳を失った人たち同士のブラックな物の取り合いとしての“ユニオン“活動をやるのではなく、労働界においてやり方が分かっていないこと、つまり、当研究所のスローガンである「職業愛と相互尊重の産業社会の確立」につながる労働問題の解決という業界初の取り組みに敢えて挑戦するからこそ、私たちは「研究所」を掲げています。

目下のところ未完成の”研究”ではありますが、ブラックユニオン問題を含む労働問題全般の円満解決の実績により、労働法の最も優れた擁護者として知られ、労働界で胸を張れる日を迎えることを楽しみに日々邁進している次第です。

関係者の皆さまにおかれましては、今後も、当研究所を見守って下さいますよう、お願い申し上げます。

本稿でいう反社会的勢力とは、政府の犯罪対策閣僚会議が決めた「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」(平成19年6月19日)で、「暴力・威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人である『反社会的勢力』」と定義された集団を指します。


平成8年高知市生まれ。東京都板橋区育ち。
中学生の頃、高島平図書館で『判例時報』に出会い、にわかに法律の世界を志す。高校時代は「裁判官を目指す」と豪語するも、なぜか、孔子、プラトン 、M.サンデル、あるいは池田晶子の哲学に惹かれたなどとして一切勉強をせず、公務員試験に落ちる。
そのため、やむを得ず国際基督教大学教養学部に進学するも、在学中は第二男子寮で頽廃的な生活に耽溺。しかも、F.ハイエクとA.スミスに没頭し、挙げ句の果てには休学、旧友と会社を立ち上げ、後売却。復学後、松田浩道教授のゼミで憲法学を学び、卒業(法学メジャー)。

株式会社クララオンライン、株式会社ノースサンド、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス等に勤務する傍ら、行政書士・司法書士試験等の勉強に励み、労使双方の立場から労働問題の円満解決に取り組む。

働き方改革総合研究所株式会社顧問。メディア出演実績として『週刊新潮 令和2年2月6日号』(新潮社)、『ブラックユニオン』(青林堂)。

当研究所へのご相談・ご訪問

電話、電子メール等で随時お受け付けします。対面での面談をご希望の方は、相模原市立「ユニコムプラザさがみはら」又は板橋区立「見次公園内集会所」等での対応とさせていただいておりますので、電話・メールにて日程調整をお願い致します。

法人概要

名称DMU総合研究所
本部事務所〒110-0016
東京都台東区台東1丁目7-8 東京ネクタイ会館3階
許認可資格審査適合決定
東京都労働委員会 令和元年(証)第11号 
役員所長  宮 城 史 門
理事  松 岡   亮(大鹿行・東総ユニオン執行委員長)
ほか3名
結成平成31年3月2日(デモクラティック・ユニオンとして)
法人成立の日令和元年10月10日
組織規模単位組合5個
・DMU東京地方本部労働組合
・DMU埼玉地方本部労働組合
TDCスタッフィングユニオン
大鹿行東総ユニオン
 〇D&T-WESTユニオン
(総組織人員46名)
TEL03-4221-0094
FAX043-330-3404
e-mailinfo@dmu.or.jp