甲及び乙は、今後一切、相互に不利益となる行為をしないことを約束する。
プレカリアートユニオンとの和解契約書で、必ず挿入される文言です。
この条項に基づき、会社は、どんなにユニオンや組合員が憎くても、以後、一切誹謗中傷や再就職の妨害活動をしない義務を負い、他方でユニオンや組合員も、会社の秘密を漏らしたり悪口を宣伝したりといった、会社にとって不利益な行為をしない義務を負うのです。
巨額和解金で「解決」したはずのデイズジャパン事件プレカリアートユニオン事務所で新聞記者が取材
ところが、平成31年3月11日の午後1時頃、プレカリアートユニオンの事務所に、共同通信・社会部の女性記者が現れました。
応対したのは、清水直子委員長と根本美樹氏。
根本美樹氏は、平成30年10月ごろ、デイズジャパンに残業代を請求し、500万円以上もの和解金を勝ち取った方です。
もちろん上記の、通称「相互不利益条項」にも同意して。
しかし根本美樹氏と清水直子氏は、共同通信の女性記者をわざわざ事務所に呼びだし、これでもかとばかりにデイズジャパン・広河隆一社長を批判し、会社の秘密を漏らします。
「彼の会社だっていうのが、会社自体の方針なので。社長命令は絶対だ」(根本氏)
「広河さんは絶対権威みたいな感じだった」(根本氏)
「(広河氏には)文春にも書いてあったように、僕のところに来る人は皆僕に憧れて来るのだから、そのようなことがあってもいい、というのが(性犯罪問題の)前提としてあったのだと思います」(根本氏)
それらを説明するために明かされる、いくつものデイズジャパンの営業機密。
和解したはずなのに、なぜ…………?
一抹の疑問が脳裏をよぎります。
そして飛び出した、
【36分前後】
(プレカリアートユニオンや根本美樹さんの名前を出さないように求めながら)
「協定違反になったら困るので、ならない範囲で」(根本氏)
「お話ししたことを、要素として盛り込んでいただくのは構わないですけど、発言としてというのは………」(清水氏)
「和解しているというのもあるので」(清水氏)
「その時に対応したのは私なので、いただいたものを共有しますので」(清水氏)
※デイズジャパンから団体交渉で提出された資料を(共同通信社に)共有(=漏洩)するという趣旨でしょうか?
【37分50秒】
「ちょっと微妙で……約束があるので」(一同笑)
【38分10秒】
「最後の協定のところで、争いません、という解決をするじゃないですか。また争っているよって言われないように。しないことになっているので。」(清水氏)
(記者:除外がどうこう、ということにはなっていない?)
「なっていない」(清水氏)
「解決するにあたり、もう、こうしましょう、ということになったので」(根本氏)
……
………まったくの確信犯、故意であったことがわかる数々の発言。
信義のかけらもなく、カネさえ入ればそれでいいという根本美樹氏と清水直子氏の姿勢が、これまでになく露わになります。
一連のインタビューを終えた女性記者は一言。
「『人権』っていうけど、実はね、みたいなのが本当にあるんだなって、今回の話を聞いて思いました」
労働者も人間、使用者も人間。
法の精神なくして、労使交渉はあり得ません!
もちろん、
広河隆一社長がした性犯罪は許されませんが、だからといって、和解金をだまし取ってよいことにはなりません。
社会のルールは、誰が誰を相手にする時であっても、同じように守られなければならないのです。(法の下の平等)
そして今、デイズジャパンの根本美樹さんは、プレカリアートユニオンの事務所内で盗聴器を仕掛けて、私たち非正規職員の組合活動をつぶそうとしています。
人権侵害では?と問いかけても、「わかんなぁい?」と根本美樹さん。
まさにゲーム感覚。まるで広河隆一社長そのものの、恐るべき人権感覚です。
入国管理局に収容された難民や中東のイスラム教徒は保護されなければならないのに、私たち勤労者の権利や女性の権利は、根本美樹さんのほしいままに踏みにじっても構わないということでしょうか?
それに、今回の和解金詐欺も、刑法犯である詐欺罪に該当しかねない行為である以前に、ジャーナリズム関係者として絶対にやってはいけないことではないでしょうか。
また、このような詐欺行為がまかり通っては、ユニオンと和解契約や労働協約を締結しても意味がないという理解が広まり、労働運動そのものに対する信用が失墜しかねません。清水直子さんがやってしまったことは、労働運動家として許されない重大な背信行為です。
今回、やむを得ず、使用者プレカリアートユニオンと根本美樹さんの違法行為を告発するため、この音源をアップロードしました。
このような和解金詐欺や、私たち非正規職員からの搾取、盗聴活動をやめ、まっとうな組合に立ち戻るよう、どうか皆さまからも、清水直子さんや根本美樹さんにご指導ください。
使用者との和解契約も、
私たち非正規職員との労働契約も、
そして労働基準法・労働組合法もまもる
当たり前の労働組合として
プレカリアートユニオンを生まれ変わらせるために、
良識ある市民の皆さまのご協力をお願いします!
抗議先
〒151-0053
東京都渋谷区代々木4丁目29-4
西新宿ミノシマビル2階 ユニオン運動センター内
プレカリアートユニオン
執行委員長 清 水 直 子
(但し、正当な定期大会で選挙されたものではありません)
TEL…03-6276-1024
FAX…03-5371-5172
一部誤解があるので明確にしておきますが、デイズジャパン元従業員であることを含む根本美樹さんの経歴や氏名の情報は、根本美樹さん自身がFacebookやWantedlyといったSNSで公開したものであって、DMUが無断で暴露しているものではありません。
また結果的に、根本美樹さんがプレカリアートユニオンの関係者であることが明らかにされてしまいますが、これも、根本美樹さんが違法行為をした場所がプレカリアートユニオンであることから必然的に招かれる結果です。
根本美樹さんやその関係者さまには、根本美樹さんがやったことを棚に上げて人権を守るための当組の活動を非難するのではなく、デイズジャパンがやったことをデイズジャパン以外の場所で繰り返さず、まっとうな社会生活を送る決意ができるよう、根本美樹さんを継続的にサポートして差し上げてほしいものです。
プレカリアートユニオン事件の経緯
追記:
(デイズジャパンの根本美樹さんですが、本日5月8日も、プレカリアートユニオンの活動に参加し、使用者以外の者に対する争議活動として違法であるレンゴー<伊奈運輸取引先>への街宣にもマイクを握り、積極的に活動されています。以下の画像は、twitter.com/precariatuion から引用したものです。)
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