プレカリアートユニオン「不正競争防止法違反」事件に完全勝訴、請求放棄に追い込みました!

令和3年12月24日、プレカリアートユニオンが弊所代表者を相手取って提起していた不正競争防止法等を理由とする損害賠償等請求訴訟において、プレカリアートユニオン自身が、その請求に理由がないと認めて請求を放棄したことにより、弊所側の勝訴となり確定致しました(令和2年(ワ)第221号)

プレカリアートユニオンによる請求の趣旨追加申立書(訴状に相当するもの)

プレカリアートユニオンによる請求の放棄書

解説

事件の概要

プレカリアートユニオン(以下「ユニオン」といいます。)は、令和2年春頃、弊所代表者が投稿したインターネット上の記事が名誉毀損行為であるとして、合計して495万円の支払いを求める訴訟等を提起してきておりました。

さらに、ユニオンは、同年10月13日、弊所代表者が投稿した、プレカリアートユニオンが取得した解決金の一覧表を示す記事についても、不正競争防止法に反し違法であるとして、その削除と謝罪文の掲載を求める請求を追加し、損害賠償金の請求に関しても330万円を追加すると申立をしてきました。

弊所代表者としては、商行為を前提とした不正競争防止法の規定に労働組合の活動を当てはめることは、あたかもプレカリアートユニオン自身の労働組合活動がビジネスであったと自認するかのようで違和感が強いばかりか、法の趣旨に反しており、また、記事の公表目的も、ユニオンに損害を与えるためというよりも、プレカリアートユニオン自身が「合法的な嫌がらせ」(執行委員・清水直子氏談)と位置づけている街宣活動に屈服し、やむを得ず解決金の支払に追い込まれた被害企業や、弊所の基準と比して倍以上にあたる高額の拠出金(成果報酬)を支払わされた労働者による正当な責任追及と被害回復に資するためのものであったことから、公共性、公益性を有するものであり、当該記事の公表に問題はなく、ユニオン側の主張に理由はないと考え、代理人弁護士を通じ対応、反論を尽くしてきたところでした。

ところが、ユニオンは、敗訴判決を受けることを懸念したためか、令和3年12月10日、突如、「請求の一部放棄書」を提出し、不正競争防止法違反を前提とした損害賠償、記事削除、謝罪文掲載等の訴えを放棄しました。

請求の放棄とは、判決を待たずして、原告が、自ら起こした裁判の内容に理由がないと認め、今後かかる請求はしないと宣言するものであり、原告にとり敗訴判決と同様の効果を有するものです。

これにより、当該記事が不正競争防止法違反である等の事実は存在せず、プレカリアートユニオンが提起した訴訟は不当なものであることが、それをユニオン自身が認めるという形で確認され、弊所側の完全勝訴となりました。

弊所代表者の見解

弊所代表者としては、本来であれば、判決という形で弊所側の正当性が明らかになることを期待していたところでしたが、期せずして、プレカリアートユニオン自身が自らの誤ちを認めるという形で事件が終結したことに、大変驚いております。

プレカリアートユニオンに関しては、街宣活動や、個人宅へのビラ配布をも含む会社に対する誹謗中傷を背景とした過激な活動で知られているところですが、最近は、粟野興産事件、スワロートラック事件など、プレカリアートユニオン組合員が完全に敗訴し解雇有効となる判断が相次いでいるところです。

これらの事件に関しても、仮に問題を起こし解雇された組合員が非を認め、合理的な態度で団体交渉に臨んでいれば、会社から一定の解決金を受領する和解の途もあったものと考えられますが、結果としては自己の正当性を主張することに固執し、完全敗訴となり一円も得られなかったばかりか、プレカリアートユニオンの交渉態度について、裁判所は

スワロートラック事件判決(抜萃)

組合側の人物が大声かつ強く荒い語気で被告側を責め立てていた様子もうかがえることからすれば、同団体交渉でのやり取りからなんらか本件解雇が無効となるような事情が認められるとはいえない。

と認定・指摘しており、解雇された組合員が、数ある労働組合の中でも比較的過激なプレカリアートユニオンで不適切な団体交渉をしたことにより、かえって不利になったことを示しております。

このように、自らの非は認めず、声高に要求だけを叫ぶ「団体交渉」の限界性は如実に顕れているのです。

こうした中で、プレカリアートユニオンが自らの過ちを認め、不当な請求を放棄するということは、同ユニオンにとって大きな進歩といえるのではないでしょうか。

弊所代表者とプレカリアートユニオンとの関係では、数多くの訴訟が現在も係属中ではありますが、そうであったとしても、弊所は、プレカリアートユニオン様の更生に期待し、またこれを応援させていただくものでございます。

そして、請求が維持された部分に関しても、総請求額の8%に過ぎない66万円だけが認容される結果となり、結局、プレカリアートユニオンの請求にかかる92%の部分については放棄または弊所代表者の主張が認容され、全体としては勝訴といってよい判決に至ったことをご報告します。

代理人を引き受けて下さったたま法律事務所の弁護士・玉真聡志先生には、この場を借りまして謹んで御礼を申し上げます。

なお、弊所代表者は、弊所側の主張が認められなかった8%の部分についても、東京高等裁判所に控訴しており、現在も審理が続いております。

とはいえ、ユニオン様のご主張のうちわずか8%だけであったとしても、弊所代表者の投稿した記事にかかる裏付け確認が不十分であったなどの不注意から、ユニオン様に何らかのご迷惑をお掛けしたと地方裁判所で判断がなされておりますので、この点に関しては、控訴審の審理中とはいえ、真摯にお詫び申し上げる次第です。

皆様には訴訟事件にてご心配をお掛けして大変恐縮でございますが、今後とも、弊所の活動にご理解、ご協力を賜れれば幸甚でございます。


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