申立の訂正(6月24日)|令和元年(ヨ)第1584号投稿記事削除仮処分事件

債権者  中 野 千 曉
債務者  前 田 史 門

申 立 の 訂 正

東京地方裁判所民事第9部御中

2019(令和元)年6月24日

債権者代理人弁護士  竹 村 和 也

第1申立の訂正

申立書の別紙人格権侵害投稿記事一覧表に添付された別紙-記事番号⑥を、本書面別紙のとおり訂正する。

第2債務者によるブログ更新について

債務者準備書面(3)の「第2本件ブログの更新」について、以下のとおり反論する。

1申立書別紙6-①の写真債務者は、債権者の目の部分に完全な黒塗り加工したものに差し替えたため、権利侵害は存在しないかのように主張する。しかし、本件ブログでは、「中野千曉」「太田曉彦」と通称や実名を明記したうえで顔写真を掲載しているのであって、一般人による特定は容易である。

よって、黒塗り加工したことをもって債権者の肖像権侵害の成否を左右するものではない。

また、名誉毀損(社会的評価の低下)についても、何ら変わりな申立書別紙6-②の「太田曉彦」に関する記載債務者は、申立書別紙53頁の「(太田曉彦さんは)」との記載を削除し、同57頁の「単に『セクシュアルマイノリティの当事者であると』聞いています」の記載を「冒頭の写真からも明らかなように、中野千曉氏は、単に『セクシュアルマイノリティであると主張しています』と訂正したことをもって、申立外労組の書面の記載をそのまま引用する部分以外に債権者がセクシュアル・マイノリティであるという事実摘示は存在しなくなったと主張する。

しかし、再三主張しているとおり、本件における重要な事実関係は、①債権者が「中野千曉」として申立外労組での活動やセクシュアル・マイノリティとしての諸活動に従事していること、②債権者は①の諸活動において自身がセクシュアル・マイノリティであることを公表していること、③債権者は①の諸活動において「太田曉彦」という実名を公表していないこと、④債権者は「太田曉彦」という実名においては、自身がセクシュアル・マイノリティであることを公表していないことの4点である。

よって、本件ブログ記事において、「中野千曉」の実名が「太田曉彦」であると公開される以上、太田曉彦がセクシュアル・マイノリティであることがアウティングされ、セクシュアル・マイノリティであることを公表している中野千曉の実名が太田曉彦であることがアウティングされるのである。それらが極めて権利侵害の強い悪質なものであることは申立書で詳述したとおりであり、ここでは再述しない。

また、債務者が記事番号⑥の冒頭において公開する申立外労組の文書には、債務者も認めるとおり、債権者(中野千曉)がセクシュアル・マイノリテイであることを示す記載があるのであるから、結局、本件ブログにおいて中野千曉や太田曉彦がセクシュアル・マイノリテイであることは紐付けられている。

よって、債務者のブログ訂正によっては、以上の権利侵害の状況に変化はない。

3これ以上の双方の主張立証は不要であること

これ以上の双方の主張立証は不要である。債務者の上記ブログ記事の訂正によっても権利侵害の状況に変化はない。

そのことを端的に指摘する上記1乃至2の債権者の指摘は、従前から繰り返し主張しているものであって、新たな主張ではなく、これに対する債務者の反論は不要である。

また、債務者は、債権者が学習塾においてセクシュアル・マイノリティであることを知られていたとの主張を更に行うようであるが、それに対する債権者の反論も不要である。その点については、既に債権者の主張書面2において指摘したとおりであるし、仮に学習塾においてセクシュアル・マイノリティであることが知られていたとしても、本件ブログ記事のようにインターネットという誰でも閲覧可能な状態で公表されることとはレベルが異なり、保全の必要性等にも影響はない。以上より、これ以上の主張と疎明は不要であって、速やかに審理を終結し、削除命令を発出されたい。

以 上

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