谷田川運送株式会社(茨城県鹿嶋市)で仲間が続々加入!

谷田川運送株式会社(茨城県鹿嶋市)で仲間が続々加入!

谷田川運送株式会社で、労働者の決起と加入が相次いでいる。発端は、O組合員とその同僚M組合員の加入であったが、これは、60名を数える会社の従業員のうち、たったの2名に過ぎないものであった。

これに対し、会社は、組合をなめてかかったのか、O組合員に対する不当配転と、M組合員に対する〇〇〇〇という不当労働行為の攻撃をもって臨んだ。

組合は、ただちに、都労委に不当労働行為の調査を申し立てた。

本社が茨城県である会社にとっては、これだけでも一定の負担となるが、あまりにも明らかな組合加入に対する報復の〇〇〇〇であることから、第1回の団体交渉において、労働審判の申立も念頭に〇〇〇〇の撤回を求めたところ、会社は、1週間後の回答期限においてこれに応じ、合理的に計算された金額による残業代の支払いにも合意。

その後、都労委での和解協約締結に向け、具体的な未払賃金の算出を続けていたが、この間、谷田川運送における劣悪な労働環境にしびれを切らした労働者から、一人、また一人と加入の申し込みがあり、谷田川祐作社長による卑劣な組合攻撃と搾取の全容が明らかになった。

谷田川運送本社。奥に見えるのが所謂「残業代御殿」
谷田川運送本社。奥に見えるのが、所謂「残業代御殿」(Googleマップより引用)

そもそも、谷田川運送では雇用契約書が作成されておらず、労働者は、無知につけ込まれ、自分自身の具体的な時給額さえ知らないで、最低でも毎日14時間・週休1日・休憩なしの過酷な労働に従事している。

そのうえ、こうした長時間過重労働であるにも関わらず、事故を起こせば自動的に「免責金」3万円を天引き搾取されるばかりか、「免責」されたはずであるのに、損害額の実費(弁償金)を全額、多いときで〇〇〇万円も支払わされる。これも天引きだ。

当然生活が成り立たないので、会社から金を借りるしかない。会社は気前よくカネを貸すが、その返済は、なけなしのボーナス(5万円)と相殺である。

要するに、ボーナス月は返済や違法天引きで手取りが減り、事故を起こした月は、給与全額が天引きのうえで、生活資金は会社からの借金となる。借金を返せないので、会社を辞めることもできない。結局はどう転んでも、生活保護水準と同程度の手取りしか得られないようになっているのである。

それで残業代を請求すると、給与明細にさえ書かれていない「歩合給」「固定残業代」が突然でっち上げられる。たまったものではない!

今回、会社で課長職を務めていたS組合員が組合に加入した。S組合員は、勤続19年の大ベテランになるが、それでも手取りが25万円を超えることはなく、給料を誤魔化し続ける会社に絶望し、「会社と縁を切る」ことを決断した。

こんな大ベテランにさえ見捨てられる会社及び谷田川祐作社長の人望のなさに、組合としても正直驚きを禁じ得ない。谷田川運送の本社は、通称「残業代御殿」と呼ばれる和風大豪邸にあるが、すでに4名の労働者が立ち上がり、搾取された人生とドライバーとしての誇りを取り戻す闘いを始めている。

会社は、最近も、気前よく新車のトレーラーを買うなど、ずいぶんと羽振りがいいようだ。

しかし、労基法のあらゆる条文に違反している谷田川運送では、組合と和解して未払賃金の問題を解決しない場合は、谷田川祐作社長の逮捕を含む刑事事件、そして付加金付判決を求めての集団訴訟に発展しかねない。

組合では、既に和解交渉が始まっているM組合員、O組合員に対する会社の回答を待ちつつ、新たに加入した仲間についての団体交渉も申し入れた。

獄門に晒され、「御殿」を差し押さえられる形で責任を取るか、これを機に、創業以来半世紀に及ぶ搾取の歴史を悔い改め、支払うべきものを支払うか。

すべては、谷田川祐作社長の決断にかかっている。

(『自由の雷鳴』本誌、令和元年10月26日号掲載)

※註:会社は、いわゆる「残業代御殿」について、未払賃金と無関係に、先代から建築されていたものであると主張している。
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