「労働者は自分一人の利益を追っているだけ」……休業手当不払いのTDCスタッフィング 顧問社労士の時枝慎一郎氏(ポルテー経営法務)に苦情申し立て

「労働者は自分一人の利益を追っているだけ」……休業手当不払いのTDCスタッフィング 顧問社労士の時枝慎一郎氏(ポルテー経営法務)に苦情申し立て

株式会社TDCスタッフィングのサービス残業の実態「正社員残酷物語」

団体交渉で会社側社労士が重大な「ルール違反」

当組合(DMU総合研究所)では、「株式会社TDCスタッフィング」対し、組合員1名へコロナ禍に伴う休業に対し、休業手当請求を求め、団体交渉を2回行いました。

団体交渉の相手方は、2回とも会社側が取締役と会社が顧問として契約した「社会保険労務士法人ポルテー経営法務」の代表である、時枝慎一郎社労士でした。

社会保険労務士は、労働組合との団体交渉に参加する場合、社労士が当事者の一方の代理人となることはできないこととなっています。団体交渉で会社側の代理人になるには、社労士ではなく、弁護士の資格が必要となります。

なお、時枝社労士には弁護士の資格がありません。(埼玉県弁護士会のWebサイトで検索したところ、「時枝」姓の弁護士自体が見当たりませんでした。)

社労士が同席する場合は、法的な助言しかできません。社労士には、会社の意を体して、直接的に意思表示をすることは認められていないのです。

しかしながら、時枝社労士は、実質的にTDCの社員・役員であるかのような言動を繰り返し、もう一人の団交出席者であるTDCの取締役よりも多く発言をしていました。

その結果、団体交渉後も、TDCスタッフィングでは正社員には休業手当が満額支給されているにも拘わらず、非正規スタッフに対してのみほとんど支給がなされない状況が続いています。

「労働者は自分一人の利益を追っているだけ」職業倫理に反する時枝社労士の情報発信

時枝社労士には、TDCとの団交以外にも社労士として重大なルール違反を犯しています。

平成27年12月に問題となった愛知県の社労士による「社員をうつ病に罹患させる方法」という内容のブログを踏まえ、全国社会保険労務士会連合会は「社労士の職業倫理に照らし不適切と考えられる情報発信に関する指導指針」を平成28年4月に定めています。

なお、同県の社労士は、平成27年12月に愛知県の社労士会から(平成28年2月には国からも)、本ブログでの情報発信が不適切として処分を受けました。

しかしながら、時枝社労士は同指針を理解しているとは言い難い内容の情報発信を自らのWebサイト上で行っています。

ポルテー経営法務のホームページでは、

「そう言って経緯の詳細を説明してくれたり、資料を揃えてくれたりと、定時を過ぎて遅くまで手伝ってくれました。所長に申請していないから残業代もつかないのにもかかわらず、です。」

「労働者として自分の権利を主張するのは、なるほど、それはそれでもっともなことだろう。しかし、しょせん自分一人の利益を追っているだけだ。」

「それとひきかえ、営業所の若い担当者と経理のベテランはどうだ。残業代も出ず、上司に評価されることもないのに、会社のことを、同僚のことを思いやって手伝ってくれた。」

「雇用契約書を作って差し上げた顧問先で、問題社員を雇止めして裁判を起こされたとき、契約書の更新条項が重要な合意として裁判所で認められ、法外な請求が大幅に減額されときは、社長と手を取り合って喜びました。」

と主張しています。(以下スクリーンショット参照)

ポルテー経営法務HPから引用

この記載から、時枝社労士が、労働者に強い嫌悪感を持っていることがうかがえます。

特に、「残業代が出ない」のに深夜まで働くことを是とするような情報発信は、法律家である社会保険労務士として、職業倫理に反しているのではないでしょうか。

労働の対価である残業代を払わず、労働の果実だけを得たいという、泥棒のような身勝手な発想を美談に仕立て上げ、ホームページで高らかに自慢し、対価を請求する者に対しては、「しょせん自分一人の利益を追っているだけだ。」と開き直る時枝慎一郎社労士。

しかし、時枝慎一郎氏は、例えば「雇用契約書を作って差し上げた顧問先」には、顧問料金を請求しないのでしょうか?

まともな考え方を持っている人あれば、誰であれ自分のために働いてくれた人には最大限の対価を支払いたいと自然に感じるものです。

ところが時枝慎一郎社労士は、他者を無償でこき使うのが当然であるかのような情報発信をおこない、無償でこき使われるのは困る、嫌だという当たり前の感じ方を、かえって「しょせん自分一人の利益を追っているだけ」と非難しています。

多くの派遣会社の顧問に就任していると推測される時枝慎一郎氏ですが、果たして、本当の意味で自分一人の利益を追っているのは誰でしょうか?

私たちには、大企業でありながら、シフトも既に決まっていた非正規スタッフの勤務を突然取り消し、休業手当も半年間でわずか数万円しか支払わないTDCスタッフィングと時枝慎一郎社労士のほうが、よほど、「自分だけの利益」を追っているように見えます。

時枝社労士に対し埼玉県社労士会へ「苦情申し立て」

当組合は、これら2点のことを踏まえ、埼玉県社労士会に対して苦情申立を行いました。 同県社労士会あて苦情申立書の全文につきましてはこちら(PDF形式)をご覧ください。

なお、プライバシーに配慮して一部箇所は伏字としています。

当組合は、この苦情申し立てを通じて、時枝慎一郎氏が、たった一人不誠実な労災被害者がいたからといって労働者は誰もが自分ひとりの利益を追っているだけだと決めつける歪んだ思想から脱却すること、そして、非正規スタッフだけを差別して休業手当をほとんど払わないという、立場が弱い者の生活をかえりみない弱い者いじめの労務管理をTDCスタッフィングがやめることを切に願っています。

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